尋問のため高等裁判所へ召喚された話

先日、高等裁判所へ行って参りました。
相手方代理人弁護士より尋問のため召喚されました。民事裁判です。
このごろ裁判所続きです。
たぶん後にも先にもこんなにも法の建物へ出入りすることはないと思うで記録。

いざ裁判所へ

原告側代理人弁護士と裁判所の建物に入り、エレベーターに乗り法廷へ向かいます。
エレベーターの各階の案内を見ると最上階が高等裁判所となっていて
それより階下は地方裁判所となっているんだなーと感心しているうちに高等裁判所に到着。

原告側代理人弁護士と事前の証人尋問の受け答えの流れについて説明を受けておりましたが
いざ法廷が近づくと緊張してきました。

こちらが法廷の写真です(画像はコチラより)
法廷の写真

法廷に入ると柵の中に入りますか?と聞かれたのですが
傍聴席のほうがシートが良さそうだったのでそちらへ着席。
固めでクッションが高いシートでした。長時間の傍聴には最適そうです。

そんなやりとりをしている内に妙齢のマダム二人が傍聴席に座ってきて
見る人が見ると珍しいものがある裁判なのかなって思っていたら
開廷の3分前にはゾロゾロと人が入ってきて
最終的には詰めて座ったら傍聴席の半分は埋まるくらいの人になっていました。

スーツの若い男女が固まって入ってきたので
もしかしたら勉強のため弁護士の傍聴だったのかもしれません。

開廷前に宣誓文への署名をします。
印鑑を忘れたので人差し指で拇印を押します。
免許証も持ってくるように指示されていましたが最後まで必要ありませんでした。

開廷!

静かに裁判官の入廷が始まります。静まり返った法廷内は劇場にも似た雰囲気で思わず拍手したくなる気持ちが込み上がりましたが我慢。
さらっと開廷し、いきなり尋問から開始です。
原告と被告人の尋問があり、原告と被告人が証言席の前で揃って声を合わせて宣誓文を読み上げるのは滑稽な光景だなーという感想です。
私は宣誓文を少し咬みました。すべての発言は録音されて後世まで残ると思うと感慨深いものがありましたが、帰って調べてみると歴史資料として重要なもの以外は判決から5年で廃棄とのことですのでたぶん歴史資料とはならないような裁判なので安心です。

尋問☆タイム

ついに私の尋問の番がやってきたようです。
震える声で事前に練習した受け答えをします。
受け答えの練習はしましたが、原告代理人弁護士から何を聞かれるのかわかりません
なるべく少ない返事でいけるような内容で「弁護士さんグッジョブ!」と心の中で叫びながら尋問はサクサクと進みます。
時間にして3分ほど尋問が終了。私の仕事は終わりと思ったら・・・

反対尋問☆タイム

えっ!?私にも反対尋問あんですかー?やだー!
原告代理人弁護士のほうを見ると目線を合わせてくれません。まじ打ち合わせにないんですがコノヤロウ!
どうやら隠してたのではなく、反対尋問があると言わなかったのが正解。
そう・・・聞かれなかったから言わなかった。
そんな自己責任という言葉と世知辛さを噛み締めしどろもどろになりながら応答
まさか、証言の席で試されることになろうとは思っていませんでした。

まとめ

こちらのサイトにも証人尋問の詳しい内容が書かれています。
民事訴訟で証人に呼ばれたときには。 | 法律のひろば | 弁護士 莊(しょう)美奈子

私は証言が終わるとそのまま帰って良いので帰りました。
その後、傍聴することも可能ですので出番も終わり落ち着いて裁判を味わうことも出来ます。
貴重な体験でしたが尋問されないような平和な人生を送りたいものです。

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